杉板を張った壁
工事途中でまだ足場が架かっているときの画像ですが、焼杉(やきすぎ)を外壁にした店舗です。スタンプ併用のモルタル擬木です。
昔は建物の外壁材として焼杉が使用されていました。杉板の表面を焦がして炭化状にすることで、耐火性能を持たせて、また風雨への耐久性も高めていたのです。しかし現在、建材メーカーなどで販売されている焼杉は薬品で色をつけたものが主流です。
近年、メイドインジャパンは見直されることが多くなりましたが、本物の伝統的工法による焼杉はそこらのサイディングよりもずっと長持ちするそうです。ジャパニーズ・ライクなデザインは僅かに高級店でみられるほかには飲食ジャンルに多く偏りがちですが、焼杉もかつて伝統的な材料のひとつであったことを広く知ってもらい、ジャパニーズデザインに日本の木材がもっと多くの表現で組み込まれることを願います。
以前に焼杉の看板をつくったことがありますが、真夏に杉板をバーナーで炙ってからワイヤーブラシでひたすらこする作業がたいへんでした。手も顔も真っ黒になる苦行だったその思い出ごとすっかり忘れていました。
モルタルカービング, エージング
鉄アングルに錆エージング
店舗 / 千葉県 / 2013年



